Mana Suzuki

職人が見た目や音、発火の美しさなどを研究し、一つ一つ手作りで制作されている国産の線香花火は魅力的です。




線香花火は、玩具花火の一種であり、 火球から飛び出した火花が様々な表情を見せる所が特徴です。
世間のイメージでは、他の花火に比べ華やかな印象よりも儚い印象があり、
手持ち花火の中でも最後に遊ぶ方が多いそうです。材料は持ち手の和紙か藁、そして火薬のみです。

発祥は、江戸時代に細い藁の先に火薬をつけた花火を、火炉や火鉢の灰に立てて遊んだのが始まり。
火鉢の灰にに立っている姿が、仏壇のお線香と似ていることから線香花火という名がついたそうです。

線香花火は2種類あり、関西のスボ手、関東の長手があります。
現在では長手が主流ですが、発祥はスボ手です。
今回の作品のモチーフになった長手は、関東地方では紙すきが盛んだった為、和紙で火薬を包んで作られました。

今回のテーマの線香花火のを研究して、わかった不知火牡丹の特徴は、

同じ「筒井時正玩具製造所」で作られている、
東の長手牡丹と長さが同じなど見た目では類似点が多いですが、
発火が一番長く安定した美しさが魅力的という事です。
 
 

製作過程の様子です。

この機会に、線香花火の面白さが伝わったら幸いです。